外資コンサルティング会社勤務、慎重な分析による株・副収入戦闘日誌

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株初心者へ捧ぐこれだけ知っていれば大丈夫(5分)

こんにちは、近藤です。株をはじめて早4年。結構な経験が詰めましたが知識レベルで言えば使っている知識はそれほど多くは無い気がしました。そこで、5分で読めるこれだけ知ってろ株初心者講座を5分でやります!5分この記事を読んで下さい。

ファンダメンタルとテクニカル

株の世界には利益や成長率を勘案しその会社の価値(=時価総額)を算出するファンダメンタル派と純粋なチャートの動きで株価を予測するテクニカル派があります。私は基本的にはファンダメンタル派です。テクニカル分析の元、デイトレで勝つやり方は非常に勝率が低いかと思います。というかテクニカルだけで勝てれば本当に機械学習一発で勝てる世界であり、人間の介在余地がありません。また、テクニカルで割り出せたとしても非常に小さな短期予測であり手数料や手間もかさみます。

やはり大きな動きはファンダメンタルを見ることで予測がある程度可能です。短期的なことは本当にわかりませんがファンダメンタルに基づかない変動は基本的に短期でフレ戻るものと考えたほうが良いでしょう。

時価総額算出の基本、PERとは

株価の情報を見るとPERという指標が存在します。PERとはProfit Equity Ratio、会社の営業利益に対する時価総額の割合です。つまり営業利益×PER=時価総額です。これをどのように使うかというと、類似の銘柄と比較することでそのPERが低すぎか高すぎかを考えます。これが成長業界であればあるほど期待感と共にそのPERは高騰します。例えばビッグデータ銘柄であれば利益が1億であっても300億円の時価総額がつく場合もありますし、低成長業界のハウスメーカーなどであれば1億の利益でも時価総額は17億とか、そういった調子です。ここでハウスメーカーにあるにも関わらず営業利益が1億円で時価総額が30億円ついていた場合、この銘柄は割高だと判断しましょう。ここで割安銘柄を狙って買っていくというのがウォーレン・バフェットも実践するファンダメンタル派の基本戦略となります。スキャンダルのため一時的なイメージ悪化などはかなり狙い目になりますね。

業種別のPERはこちらの資料から常に最新版が取得可能です。日々見続けて標準的なPERを頭に叩き込み割安銘柄を探しましょう。

その他統計資料 | 日本取引所グループ

*ちなみにPBRという指標も出ておりますが

今更だけど時価総額とは

時価総額とはその会社の価値です。時価総額分の金があれば基本的にその会社を買収出来ます(注)。例えば4月18日時点で三菱商事時価総額は3兆円。3兆円の個人資産を持っていれば貴方は三菱商事を買収してオーナーになれるわけです。割安割高は実際の業績に対して時価総額が高いか安いかを判断するものです。

注:上場企業を買収する際には時価総額に加えプレミアムという追加分を支払う必要があります

小さなニュースは気にしない!

株は大きな動きはある程度予測可能であるが小さな動きはほぼ予測不能と言ってよいでしょう。例えば本日(4/18)東芝の株価が昨日の430円から423円に下落しました。でたニュースといえば東芝のリストラニュースです。しかしこのリストラは予定されていたものでかつ企業再生のためのリストラなので業績にはむしろプラスの動きのはずなのに下がりました、もはやこんな小さなものを気にしていては仕方ありません、時価総額は決算の数字によって大きく動かされますのでこういった小さな印象での上下を気にしないようにしましょう。

どのように始めるか

比較サイトもいろいろあります。ただし!正直なところどこも大きくは変わりません、私は楽天証券を使っておりますがこれは私が楽天カード楽天銀行楽天トラベルを使う楽天ポイント経済界の住民だからです。これがSBIだろうがDMMだろうが貴方に大きな影響はありません、それよりも早めに株を始め学習をする時間のほうが比較に時間を費やすより遥かに効果があるでしょう。

最初から大きな金額を一つの銘柄にかけるのは危険です。比較的読みやすい小型の株を3つくらい分散投資から初めて見るとよいでしょう。同時に複数銘柄を見ることで勉強になります。

あ、ちなみにIPO株儲かるみたいな記事よくありますが危険です笑。その実例を幾つかお見せします。

グノシー!

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じげん!

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フリークアウト!

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どの銘柄もいつ初値を超えることやら・・・。そもそもこうなる背景ですが、ベンチャー企業は利益を出すために経営していないわけです。ベンチャーなど若者が時価総額の幻影で金持ちになるための手段にしか過ぎません。こういったPER50倍以上の株は幻想を追い続ける株価なので予測不能・・・意味あるのかないのか分からない技術のニュースで動いたりするデンジャラス株です。こういった若者が金持ちになるための道具に我々個人投資家は左右されるのは得策ではありません。手堅く読みやすい株に投資しましょう!

 

 

さぁやってみましょう!投資の世界へようこそ。

赤字とか調子乗ってるとか言われようが見捨てないよリブセンス

先日黒字の決算が出て株価が持ち直したリブセンス

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ハイライトしたあたりが黒字の決算を出したタイミングです。赤字決算を出して期待裏切られた感があったときなので鋭く反応しましたね。どうやら無理やり売上を維持するための広告じゃぶじゃぶフェーズから上場企業らしくきっちり黒字を出していくフェーズに移行しているようです。

リブセンスはgoogle SEO hackで上場したじげんやカカクコム、イトクロのようなSEO銘柄ですがgoogleに槍玉に挙げられ個社攻撃されました。掲載料形式であればアクセスが減ろうが一気に収益への影響は出ませんが成果報酬型のリブセンスの収益はもろに影響を受け時価総額は激減。

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最年少上場し成長率も非常に激しくネット銘柄にしては珍しく500円手前初値でなんと一時期は3000円に迫りました、すごい。

しかしgoogle様に攻撃をされ赤字を出し、一時期は400円を割り込むところまで来ました。そこに来て逆転の黒字決算、現在は450円に落ち着いています。ちなみに私はリブセンス復活劇を信じ400円で買い430円で売りました。ありがとう!信じていたよ!リブセンス!他にも中国爆買い関税規制でEC関連銘柄がやや買われ4月18日現在は450円周辺です。これは次の5月決算を読みに行き購入検討したい銘柄です。売上が数十億の小型の銘柄は業績が読みやすくてよいですね。

さて、IRを見ていきましょう。

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黒字700万円、売上50億円、売上は伸びています!売上がオーガニック(買収などではなく)で伸びており黒字化したのであればビジネスモデルはOKなはず。転職会議も垂直統合で伸びている理由も明確です。

広告宣伝費は15億円、前期比22%も増加しているのか、これは売上伸ばすための費用として納得。人件費も51%増加しているとは・・・これは組織マネジメント大変そうだが村上・桂ペアを信じるしか無い。

しかし「中期経営計画の取り下げ」これは少し不安ですね。そりゃ18年ターゲットに売上400億円、営業利益120億円は無茶ぶりです。BSフルレバしないと無理でしょうが村上さんはM&A男やファイナンス男ではありません、笑顔でみんなを癒やすドラえもんです。そんなことはしないよね。堅調にオーガニック成長を狙ってくれ!

成長戦略の一旦を担う「転職会議」に注目をしてみましょう。

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おー、伸びているね。転職会議はストック型のビジネス、会員数と口コミ数が伸びれば事業成長は非常に見やすいです。他のビジネスも堅調に掲載数が伸びており、原価もあまり伸びていないことからかなりの優良銘柄化が期待出来ます。

私は信じる!村上さんを、そして株を買います。頼むぞリブセンス。

 

 

IRに乗らない正確な情報を入手する方法を事例に学ぶ

上場企業へ電話をかけ個人投資家と名乗ると電話インタビューが出来ることをご存知でしょうか?もちろん「明日の決算発表を事前に教えてくれ」といったような情報は聞くことが出来ませんがIR資料を見て疑問に思ったことを聞くとかなり明確な答えを得ることが出来る場合が多いです。多くの人はIRの詳細な分析もせず買いますがこの方法を使えばIR+電話インタビューという強力な情報を元に戦うことが出来ます。

良い銘柄を選ぶのももちろんですが悪い銘柄、通称クソ株を避けるためにも有効です。さて、ここでは最近の有名クソ株銘柄「メタップス」を例に取りましょう。

 

クソ銘柄メタップス(ゴミップス、タメップス)

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上場時初値が2000円前後、現在は1700円程度で落ち着いています。上場直後は社長の佐藤さんが話す「人工知能」「仮想通貨」というマジックワードで高値を維持、じわじわとバケの革が剥がれている感じがなんとも言えません。さらに上場直後から業績見通しが出せず自ら「上場不的確の恐れがある」などとIRで出していた胸熱ベンチャーです。さて、ここでつい最近発表されたIRを見てましょう。

異様に低い粗利率とその正体

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人工知能ビジネスで粗利率が13%...つまり原価率87%。さらに低下を続けています

ネット企業では原価がかからずエンジニアの人件費がかさみ普通は粗利率は極めて高くなります。これはおかしい、広告代理店を彷彿させる粗利率です。

しかしIRには「オフライン広告の取り扱い」としか書いてありません。何をしているのかこいつらは。そこで!電話の出番です。

やり方は簡単、代表電話から「個人投資家です、IRについて質問があります」と話してみましょう。するとIR担当者に繋がれ名前を聞かれますが恐れず名乗りましょう。デメリットは特にありません(偽名でもよいですが)。

「ここにオフライン広告の取り扱いとありますが、これはなんですか?」

「あ、これはテレビCMの枠売ですね」

「!?広告代理店のようなことをしているということでしょうか?」

「はい」

人工知能が聞いてあきれる、小奴らはただの広告代理店である。売上は上がるが粗利率は低く収穫逓増の爆発的な成長は見込みにくい。四半期決算の成長率も急成長ベンチャーらしくありません。さて、次の一手は・・・

曖昧な成長戦略

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動画、fintech、人工知能です。おしゃれです笑

動画関連事業は売上挙がりそうだなぁと思いますが普通のサイバーエージェントのようなレガシー会社がやっているビジネスのみみっちい版だと考えると先行きも明るくなさそうです。頼みのfintechは「スマホの普及とマイナス金利などの 外部環境の変化により、新しい金融 ビジネスが生まれる環境が整う」、具体的に言ってくれ!

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M&Aすれば売上は上がる、当たり前だ。成長ベンチャーを気取ってくれ!

 

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さて、業績見通し。売上倍以上、黒字化。本当かいな。これは8月の決算が楽しみです。

f:id:fugamonkey:20160417210707p:plainそこで締めはお馴染み「世界の頭脳へ」

いやいや、頑張って広告代理店やって下さい。

ウリを推奨する成長が見込めない数字合わせをなんとかレガシー事業M&Aで行ったクソ銘柄でした。

 

 

 

 

 

 

これは儲かるスキャンダル銘柄トレーディング

 

こんにちは、中期保有型トレーダーの近藤です。株をやっていると多くの場合「株って儲かるの?」「いやー勝てないよね」と言った反応を受ける場合が多いですがそんなことはありません。きっちり割安株を分析して中長期的に保有すれば手堅くリターンがあります。今回は私が常々推奨している「スキャンダル株買い」という方法についてお話致します。スキャンダル株とは一時的なニュースにより業績への実際な影響は軽微であるもののイメージが悪化し株価が低迷する株のことを指します。良い例が東京電力ですね、下記のチャートを見て下さい。

代表的なスキャンダル銘柄、東京電力

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3.11のときに原発事故が起き、大きく株価は低迷しておりますがよくよく考えてみればだからどうしたです。すべての原子炉が停止し、資産(=原発)が負債になってしまうというリスクはあったにせよ一時期は4000円あった株価は一時期130円前後まで落ち込みました、安すぎです。これはイメージ問題でありじわじわ回復するだろう、とここで買い!当然大型の会社なのですぐに大反発は起こしませんが現在の株価は450円前後、震災後の3倍になりました。イメージよりも株価へ効くのは決算です、決算が出て利益が出れば類似銘柄と比較しPER(=利益に対して時価総額が何倍かという指標)並に落ち着くものです。東京電力さん、長期に渡りありがとうございます。売らせていただきました。

手を出さなくてよかった!クックパッド

さて、なんでもスキャンダル銘柄を買えば良いというわけではありません。例えば最近手を出さなかったものであればクックパッド。社内の権力争いがあり株価の低迷がありましたね。

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しかし、2400円の株が1800円です。PERは30倍、リクルートのPERも30倍。十分に割安ではありません、普通です。ここでは買いませんでした。結果騒動が収まった現在でも社長退任騒ぎなどが続き悪い材料が出きっておらず1700円前後を推移しています。危ない危ない、強烈な利益が出ており安定したIT銘柄、元が高すぎでした。

話題のスキャンダル株、東芝

さて、最近スキャンダル株の筆頭といえば東芝です!チャートを見てみましょう。

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悪い材料が継続して出続け、下がる下がる・・。さて実質底値に近いところで買うポイントは優良企業、東芝メディカルの売却です。6000億円を超える大型売却へファンドや医療領域に参入したい事業会社が応札の気配を見せ当初より売却金額は高騰します。

ここで考えました、売却が決まれば大きなキャッシュが入りそれにより短期的な再生に向けたキャッシュも持つし投資も出来る。中長期的に見れば売却さえ出来ればじわじわ上がるだろう。そこで買い(210円くらい)です!

売却も決まり悪い材料も出きったようでさらに再生プランも比較的好評です。想定通り株価は230円まで上昇しております。ありがとう!東芝!まだ持ち続けるよ!皆さんもまだ買っても良い株かもしれませんね。

注意すべき銘柄、イメージ上昇株

これが私が繰り返しているスキャンダル買いの方法です。ちなみに逆パターンでイメージのみで上昇している株は危険です。一時期日本の領海内でメタンハイドレートが大量発見されたというニュースやマンガン団塊が大量に、などのニュースが出たときがあり海洋開発銘柄(三井海洋開発など)が大幅に上昇しました。しかし実態を考えれば三井海洋開発はFPSOという石油掘削のための船を作っている会社でメタンハイドレートから利益を得るなど非常に遠い話しです。つまりイメージで上昇した株であり決算でその楽観的な予測は裏切られることでしょう。こういう株は逆に売ってしまいましょう!手を出さないように!

スキャンダルニュースへの注目と注意深い分析で確実な利益を

さて、いかがでしょうか?ご覧頂いた通りスキャンダルトレーディングはきっちりとニュースに注目し早い段階での買い、また分析を行いスキャンダル後も割高でないかを見ればきっちりと儲かるトレーディング方法です。是非皆さんトライしてください。ちなみに私はアプリも使いやすく手数料も安い楽天証券を使っています。既に楽天銀行などを使っているのであれば多少の手数料などを気にするよりも手間もかからずポイントも貰えたりする楽天証券がお得ですね。

 

参考図書:

株をやるのであれば確実に読むべき名著「ウォールストリートのランダム・ウォーカー」

 ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理